1894(明治27) 年11月27日


 十一月二十七日 (従軍日記)
 樺山中将ニ逢ニ行き一昨夜川上中将ニ逢つた時の話をし又先般の海戦現時及び未来の二本の世界ニ対する位置の対象と外国の政策ニ付ての話を聞く こんなニ樺山氏の話を聞きたる事ハ今日が始て也
 十時少し過ニ大本営へ出懸け村田少佐ニ逢ヒ第二軍へ出張の許可を得たり 之れでいよいよ事が極まる 船も二三日内ニあるとの事