本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1894(明治27) 年11月26日

 十一月二十六日 (従軍日記) 今朝よりカバンのつくろひなどを頼むが為めニ木村の店に行く ビゴがやつて来て同□□□□□□□□(原文不明)して□□(原文不明)まで居た 二人を□(原文不明)て岡本楼と云処ニめし食ニ行 三時頃迄引かゝる 井上の処に行たらオレの内ニ来たと云ので直ニ引返へす 途中にて出逢ふ □□(原文不明)逢□(原文不明)約して川野を訪ひ京都ホテル以来の互の身の上話をして別る 川野第二師団の通訳官として戦地へ赴くよし也 井上と別れ旁先日木村の先導で行た料理屋に行く 井上ハ八時の気車で長郷氏と共ニ帰京 ビゴの内ニて十時迄話す 帰れバ村田少佐よりの手紙が来て居て明朝大本営へ出頭の旨申来れり ステーシヨンにて鮫島盛氏ニ逢フ 伊集院氏へ紹介の名札を与へられたり

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