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  • 131 years年前の今日の日記

     五月二十二日 (北海道旅行記) 朝起て見たれバ雨ハ盛なり 後鼈通ひの花咲丸と云ふ蒸気船ニ乗込む 此の船ハ荷を運を主とたる船と見へて船客至而少なく且上中下の区別なし 皆ともの小さな部屋ニ押込めらるゝ事也 其中ニ中国者にて出かせぎニ行連中若者だの夫婦者又小供を三四人連たる者など乗り居たり さぬきより此処迄来る二十六日もかゝりたるよし 舟賃ハ四円五拾銭とか七十五銭とかなりしかど船会社の方の手ニ入る分ハ三円いくらとかにて余ハ周旋人が横取りするのだそうだ 此の北海道へ来る出稼ぎ人の内ニハ随分周旋人の為めニ致されたもの多きよし 夫れニ付いて色々あわれな話をする人も一緒乗合たる人の中ニ有りし 天気が悪いから波の都合を見合せ居たるものか十一時少しく過ニ至而舟が出た 一時間半計かゝつて後鼈ニ着 後鼈ハ別ニ港と云ものニ非ず 通常の砂浜也 浜から見たる様ハいかにもコロニー風が有る 夫れでも内の様子を聞て見るに毎年人家もまし今の処にてハ何の不自由もなし 先づ一番目ニ付くはそばや也 其数十五六より下らず 芸者なども少なくも十四五人ハ居る様子也 此地のそばやなるものハ東京の待合と料理屋等をこねまぜた様ナものにしてそばを食ふ一方のお客ハ少ないと見へて鳥なんばんを一つ持て来るのに一時間位もかゝつた 其味ハ実ニ感伏 オレなどの行つけの清蕎庵にもさほどまけず 併し此地のそばやハ皆甘いそばを食ハせると云事ハ決して保証せず 芸者の面も一寸見たが其田舎さ加減ハ実ニ恐れ入る也 此地の芸者の面から様子が悪いと云て此処の女を一般ニ悪いと云事ハ決して出来ぬ 先づ一般ニ云へバむしろいゝと云方なる可し 其れと云のハ東京などニても見にくゝないと云面ニ出逢のハ容易ぢやない 此処の十五六位のものなどにハ色白く赤みを帯び中々元気のいゝ面附の者有り 方方の人間が入りまじつたので人種が少しよく為たのかもしれぬ 迎ニ来て居た亜米利加製の只腰掛丈ついて居る軽馬車にて壮瞥ニ行 雨降なれば道の悪き事非常なりき〔図 写生帳より〕

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1920(大正9) 年1月25日


 一月二十五日 日 晴 風アリ
 (欄外 華族会館X会 水野子爵母堂ノ訃(夕刊))

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