1905(明治38) 年5月6日 Saturday


五月六日 晴

午前は一ツ橋。帰り掛けに浦塩露艦出動の号外出る。是から少しは面白くなりそうではあるが双方用慎較べの有様で急には戦にはなるまい。日本海名物の濃霧の季節になつているから意外な結果があるかも知れない。午後四時頃安藤忠義という人が長田の添書を持つて来た。昨年から高商にはいりたいといつて熱心に運動して居る人である。今日は土曜日であるが珍らしく小泉は見へなんだ。小父さんのみ八時頃に来て三人でやつた。

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「1905/05/06 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872961.html(閲覧日 2024-05-19)