三月二十九日 日 暇乞として笄ニ行キ又杉氏ニ名札ヲ置く 十一時四十五分の汽車で立つ 五時頃ニ興津ニ着し水口屋ニ一泊ス 東京から来たと云下女ハ気の利たまねをして立ち廻り吉田宿の生れだと云お菊ハ其在所の話をやらかす 今一人の者が急ニ腹いたを起しうなる 此事が今夜の出来事也
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本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
十月九日 月 晴 六時帝国ホテル十円 研究会親任官祝賀会 四時研究会 午前十一時川村伯 午後二時半馬場氏 青木子 三時青木子去ル