本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1918(大正7) 年12月3日

 十二月三日 火 曇 午前九時前美校ヨリ電話アリ今朝文相来校ノ通知アリタリト云フ 因テ直ニ学習院ヘ不参ノ旨ヲ通知シ又岡田三郎助君ヘ登校ヲ催シ置ク 此折曾我君ヨリ呼バレテ牧野男ヘ申入ル可キ一条ノ依頼ヲ受ク 但シ難事也 十一時頃学校ニ達ス 文相ハ既ニ本館ヲ巡覧シ了リテ金工科視察中ナリシ 後チ大村君ト神矢氏ノ事漆工科ノ事ナドヲ打チ合セ岡田 和田ト同乗帰邸ス

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