十二月十六日 水 夕方より雨 十時頃ニ久保正吉と云ふ人が画の稽古の事で話ニ来た 午後の三時頃まで大工や植木屋の仕事を見それから笄ニ行き先日京都で受取つた不思議な手紙を父上の御手元ニ差上た 帰りニ小代の家ニ寄つた 一旦内ニ帰り傘を取つた 又出かけ R.V. で小代と会ひ一緒ニ夜食をやらかし十一時半まで遊んだ
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本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
十一月二十七日 月 晴 皇太子殿下ノ御写真拝写ノ件ニ付打合セアリ 午前十時半頃調度ニ出頭シ山根一貫男等ト談合セリ 十一時半参内 賜饌