本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1916(大正5) 年11月22日

 十一月二十二日 水 晴 午前九時頃齋藤甲子郎君ヨリ電話ニテ肖像画製作ノ申込アリ 面談ノ上トセリ 午後三時頃川上氏ヘ電話ヲ懸ケ昨日野村氏ト会見ノ趣ヲ告グ 結局来月三日博物館員ト硝子器ノ下見ヲナス事ニ決定セリ 夕刻庭前ノ秋色ヲ写ス(秋苑暮色図成―板寸)夜ハ又画室ニテ紀念及参考写真類ノ一部ヲ始末ス 今朝久米ヨリ悔状発送済ノ通告ヲ受ケタリ 又備中児島ヨリ古土器破片十一個送付

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