四月二十六日 日 八時頃ニ酒井雄三が来て去ると間もなく長原が来又石原助が来た 此の二人を相手ニ昼めしを食ひ長原ハ帰り石原と一緒ニ芝公園の前田正名氏を訪ふ 帰り途ニ磯谷に立寄る 雨が降りそうに為つて来たから車ニ乗つて姉さん宿ニ行き晩めしニ鹿児島ずしの御馳走が有つた 夜八時過ニ内へ帰つたら伊木氏の妻に為つたお幾が来て居た 始めて逢つたのだ
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本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
四月十二日 水 快晴 (鎌倉) 午前中前ノ畠ニテ青磁ノ破片数個ヲ拾得ス 留守中陸伯来訪