1897(明治30) 年4月21日
四月二十一日 水 夜雨 道鏡ト久を訪ひ小代と一緒に為り道 小ト桃に一泊
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
四月二十一日 水 夜雨 道鏡ト久を訪ひ小代と一緒に為り道 小ト桃に一泊
四月二十二日 木 風 小金井の桜見 同行四人 杉 合 菊
四月二十三日 金 晴 学校 昼安仲と精養軒 夜食久 安ト山王 道鏡□(原文不明)夜
四月二十四日 土 晴 舟こぎ 安 杉 佐 久 岩 後ちニ小代も来桃□(原文不明)亭にて合す 佐 山と三人で山下ニ立寄つて帰る 今朝京都の小山が見へた
四月二十五日 日 曇 昼めしハ和田と食ふ 午後裸をかく 伊豆屋ニテ夜食 会者杉 菊地 岩村 杉 菊ハ内ニ夜話ニ来た
四月二十六日 月 農商務省での会議の為一時半出頭 安藤ト山王で夜食 後ち仏文夜学会の生徒の試験を見ニ行た 田中相吉氏ニ初メテ対面 学校ニ出
四月二十七日 火 安仲 岡田 和田 藤島 北ト昼めし 浅草公園から柳里へ回り十一時半ニ帰ル
四月二十八日 水 モデルが来 客ハ田中相吉 佐野 菊 杉 夏井潔 林政文 小林 岡田 山王山で菊 杉 佐と夜食
四月二十九日 木 加藤垣忠ヲ帝国ホテルニ訪ふ 午後仕事す 大八木氏来
四月三十日 金 モデルが来 五時頃加藤が来た 杉 菊と伊豆屋ニテ夜食 築地まで散歩 田中氏来ル