1892(明治25) 年10月31日
十月三十一日 月 終日鞠の番して居る内ニて暮す おくれ咲きのけしの花を描て楽む 昼後の二時過からずうつと雨 此の間から降りつゞく雨で川の水が非常ニ増し野の方へ少し溢れ出た
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
十月三十一日 月 終日鞠の番して居る内ニて暮す おくれ咲きのけしの花を描て楽む 昼後の二時過からずうつと雨 此の間から降りつゞく雨で川の水が非常ニ増し野の方へ少し溢れ出た