1886(明治19) 年5月21日


 五月二十一日附 パリ発信 母宛 封書
 (前略)父上様がなんでもやいつけることのできるものをけいこしろとゆつておやりなさいましたからこんどゑをほんとうにけいこしようとおもいます 二三日のうちにわたしのしつておるずいぶんいゝせんせいのうちにいつてはなしをしてみようとおもつております(後略)
 母上様  清輝拝

同日の「久米圭一郎日記」より
1h de l’après-midi je suis allé à l’école et je suis rentré à 5h1/2 passé.

(和訳)五月二十一日
午後一時に学校に行き、五時半過ぎに帰る。

5/21