八月二十四日附 ブランケンベルク発信 母宛 封書 (前略)わたしハやつぱりべるじつくと申くにのぶらんけんべるくといふうみばたのばんはるとらんさんのうちにやつかいになつてをりましてまいにちこのきんじよのいなかにゆくやらまたこゝのうちのおゝきなむすめさんとゑをかいたりしてあそんでをります まことにおもしろいことでございます わたしがこゝにまいりましてからもう二しゆうかんのよになりました もういゝかげんにハぱりすにかへつていこうとおもいます こゝのうちのひとハみんなしんせつなよいひとたちですからいつまでもをりたいようなこゝろもちがいたします こないだまでおらんだのこうしをしておいでなさつたなかむらさんのむすこのじろうといふひともやつぱりこゝのうちにをります このひとはことし十五ばかりです まいにち一しよにあそびます(後略) 母上様 新太より
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八月二十八日 木 晴 (鎌倉) 新納嘉代殿ノ結婚式ニ出席ノ為メ照子同道帰京ス (欄外 大隅君結婚)