1905(明治38) 年5月27日 Saturday


五月廿七日 朝曇午後快晴

ボツボツやつて居て路がわるそうだから歩いて出掛けたが天気になつて馬鹿を見た。帰りは小川町を散歩し夏帽をひやかしたが思はしいのがなくてやめた。午後一時過に考古学生中村士徳来り希羅考古学の訳文に着手したといふから賛成して置いた。外は不得要領でかへした。入浴加減よし。今日は久し振りの快晴で全くの夏気色になる。裏には朝顔の苗大分成長した。新緑の色はまぶしきやうである。夜小代小泉後高島も来た。十一時半散。

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例)「1905/05/27 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/873066.html(閲覧日 2024-05-19)