1905(明治38) 年1月28日 Saturday


一月廿八日 曇微雨

午後は高等商業学校彩友会の談話会を午後二時半より教員室で催す。天気がわるいからやめようと思つたが、少し明るくなつて来たから人力で出掛け佐野に絵はがきのアルボムを借りて持つて行つて見せた。異人連は大概来て居た。茶の席の英語演説は余り感服しなかつた。五時頃に帰宅す。夜和田が債券を持参した。鹿子木攻撃の文章を書いた事を話す。外に画かきの唯奉公は避ける事を注意す。たしか今朝富士郡の新下女が来たと思ふ。

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例)「1905/01/28 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872556.html(閲覧日 2024-04-27)