1905(明治38) 年1月19日 Thursday


一月十九日 曇

今朝一ツ橋は休んだ。九時頃より電車で本郷にいつて大学に立寄り屍体の様子を見て夫から上野に廻る。夜北蓮が来て愈々戦地に出発するといつた。それについて芳翠のために二百円斗会から具面をしたいというのであつたが今手元に金はないから長原の方から引出さなければならぬので黒田の方に掛け合つてくれといつて断はつた。

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例)「1905/01/19 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872521.html(閲覧日 2024-04-24)