1904(明治37) 年12月26日 Monday 十二月廿六日 晴 十一時過より電車にて一ツ橋学校に出掛け手当金300受取る。夫より外濠線電車に乗り日本橋丁酉支店に廻り約束手形の書換を済す。鬼塚氏が居て例の掛物類を色々見せる。田崎草雲の鶴の画七拾五円にて売物になつて居る由、余り感服せず。寧ろ在中の蓬莱山を取らんとする氏の考に同意す。彼是手間取りて遅くなり、夫より銀座の煙草屋にて葉巻一函を求め又亀屋でウヰスキー一本買入れ小泉氏の会社に尋ねて錫蘭茶のお礼にやる。夫から日影町の唐物屋にても買物をなし四時少し前に帰宅。五時に佐野が来て今福に晩飯に行く。小代菊地も会した。帰りに飯倉の通りをひやかし小父さんは風月堂でチョコレート・クリームを買つて来る。夫から一同来会十一時に散ず。今日目黒より菊次郎餅を持参した。 引用の際は、クレジットを明記ください。 例)「1904/12/26 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872406.html(閲覧日 2025-04-29) « 十二月廿五日 晴 十二月廿七日 晴 »