1922（大正11） 年2月1日
二月一日 水 晴 午後一時ジヨツフル来院二時前終 〇時五十分参集皇族室 午前小笠原伯ノ自動車ニテ青木子モ同伴十時登院本会議 加藤恒忠君ト書記官長室ニテ近衞公演説仏訳ノ訂正ヲナス 二時×五時紫川荘 後水 青二子ト山口氏訪問
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
1922（大正11） 年2月2日
二月二日 木 曇 夜雨 日仏午餐会十二時半会館 ジヨツフル招待会費七円 頼倫侯 三時×八時半小笠原伯 九時過ヨリ十時半青木子 水野子 後大塚ヘ廻ハル
1922（大正11） 年2月3日
二月三日 金 雨 薩藩出身両院議員懇親会三縁亭六時×八時 本会議四時過マデ 南次官ヲ文相邸ニ訪ヌ 飯倉侯爵邸 自宅小集例ノ四人
1922（大正11） 年2月4日
二月四日 土 晴 徳川公歓迎会帝国ホテル五時半会費金十円 本会議小笠原伯 青木子同道出席 久松伯邸ジヨツフル元帥歓迎 中村君死亡
1922（大正11） 年2月14日
二月十四日 火 和田豐治氏招宴断 徳川侯邸 多額議員招待 賀陽宮 閑院宮 東伏見宮 有栖川宮廻礼愛輔代 議会 質問終了
1922（大正11） 年2月5日
二月五日 日 晴 正午×一時金子保来 赤壁子ノ件 午前七時半中村氏ヨリ電話昨夜紫明君死亡ノ通知 四時過×六時中村氏悔 夜建築図考案
1922（大正11） 年2月6日
二月六日 月 晴 午前九時半 Joffre 元帥出発 十時本会議 研究会 会館青木子送 四時×五時文相官邸次官ト面会 図書館ノ件 晩餐 中井 南
1922（大正11） 年2月7日
二月七日 火 晴 六時議長官舎晩餐八時迄 本会議正午迄 研究会 午後 Croix du Commandeur de I’Etoile Noire ヲ受ク
1922（大正11） 年2月8日
二月八日 水 雨 花月八日会五時半多額議員 中村君葬儀青松寺 樺山伯昨夜十二時三十五分大磯ニ於テ薨去 今夜十時半帰邸 五時叙位叙勲 同三十分御礼ノ為代リテ参内 三時半三村石之助氏告別式
1922（大正11） 年2月9日
二月九日 木 晴 今暁五時帰宅 午前中睡眠 午後三時×五時小笠原伯邸小集 青 水 岡三氏同席 五時半ヨリ又樺山邸
1922（大正11） 年2月10日
二月十日 金 晴 午前一時過帰宅 九時過中村順 十時×四時半議会 研究会 鉄道網問題ニテ賑フ 五時半×午前一時樺山邸 午前八時頃頼倫侯電話 水野子ヘ通告 国勢調査紀念章
1922（大正11） 年2月11日
二月十一日 土 暖 夜風雨 午前一時樺山邸ヨリ帰ル 午前十一時小笠原邸 一時過帰宅 水野ト午食 午後愛輔代トシテ喪中御見舞ノ御礼廻ヲナス 久邇宮 竹田宮 朝香宮 東久邇宮 東伏見宮 八時×十時半徳川侯邸 後樺山邸 一時半ニ至ル
1922（大正11） 年2月12日
二月十二日 日 晴 暖 午前文部大臣来邸 午後有栖川宮 宮城 山階宮 伏見宮 同若宮 閑院宮 右賜物御礼愛輔代 俊治来晩餐 後チ又樺山邸 一時半迄
1922（大正11） 年2月13日
二月十三日 月 曇 樺山伯葬儀 一時×二時半染井墓地埋葬 議会 研究会ヨリ工業倶楽部ヘ廻リ樺山邸ニテ晩食 紫川荘床次氏
1922（大正11） 年2月16日
二月十六日 木 雨 御写真部 議長官舎御礼 登院 研究会 破産法 岡会計報告
1922（大正11） 年2月17日
二月十七日 金 風 本会議 十時半頃出席 午後一時第八控室総会 三時頃延会 午前大河内輝君 午後議院ニ於テ石丸氏 文相官邸南氏 又大河内子於自宅 夜黒田鵬心君
1922（大正11） 年2月18日
二月十八日 土 晴 蜂侯電話 総理私邸 自宅小集
1922（大正11） 年2月19日
二月十九日 日 晴 木村氏（図案ニ付）小笠原邸 二時半帰宅（水野 青木二子同席）元田鉄相留守中来訪
1922（大正11） 年2月20日
二月二十日 月 午前内匠寮 皇后陛下行啓十時三十分
1922（大正11） 年2月21日
二月二十一日 火 六時飯倉徳川邸 常協