九月十日 木 天気ハ昨日の様だ 朝早く岡田と藤島が来た 又松原事中井もやつて来た 九時頃から学校ニ出かけ仮教場など見た 団子坂の小山をたづね一緒ニ前のめし屋で食ひながら白馬会の事など話た 小山ハ会をやめる事に決した 銀座で買物などして合田の処ニ行た 丁度小代が居合せた 連名で明治美術会へ退会届を出した 横町の牛屋でめしを食ひ後ち銀座を散歩した 白馬会の紀章が三ツ四ツ分出来た 帰りニ雨ニびつしよりぬれた 合田ハ一寸内で雨宿をして車で帰つて行つた
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本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
一月十八日 土 (鎌倉) 植木屋ヲ呼ビ借地ノ倒レ木ナドノ手入ヲナサシム 午後町田氏ト語ル 夕刻櫻井 君子ヲ連レテ東京ヨリ来レリ