1905(明治38) 年1月14日 Saturday


一月十四日 朝雨午後歇む

今日は人力で一ツ橋に出掛け十一時過に帰宅す。越後生れの下女たのというのが国元から電報が来て暇を乞ふて帰る。跡は下女なして二日間過す。四時竹沢来り佐野を誘ひ三田今福に食事に行く。小泉小代は先きに待つて居た。今夜は竹沢が愈出発する事になつたので送別の意味を以て会食を発起したのであつた。六時過になり黒田と合田も会したので総勢七人となつた。中々賑やかである。併し余り大勢過ぎで面白い話もなかつた食事。合田佐野黒田と分れて跡の連中は皆やつて来て第二次会も盛んである。今夜は小父さん万歳である。

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例)「1905/01/14 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872501.html(閲覧日 2024-03-29)