1904（明治37） 年6月16日 Thursday


六月十六日 雨

十時頃竹野のおかたさんが象山の掛物を取りに来る。午後雨中に係らずサラードと肉とを携へて目黒に行つた。晩飯の御馳走になり、余りゆるりとしたので八時二十分の汽車に乗り遅れ、無拠新宿に廻り電車で桜田門に至り、十時半過に帰宅す。

引用の際は、クレジットを明記ください。
例）「1904/06/16　久米桂一郎日記データベース」（東京文化財研究所） https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/871476.html（閲覧日 2024-05-10）

同日の「黒田清輝日記」より
　六月十六日　木　午前十時頃ヨリ雨　稍涼シキ方如前日
　今日ハ昨日ニ代リ御気分モヨク御体温モ六度代ニ下リタリ　小西氏三時半来診　御容体大ニ宜シト申サル　又幾ンド同時ニ井田女史来リ　夕刻マデ肖像画ヲ描ク　其他ノ来訪者ハ二時頃乾及五時頃大迫氏等也　大迫氏ト晩餐ヲ共ニシ同氏去リテ後チ直チニ寝室ニ入ル　時ニ十時也（六月十六日　木　午前十時頃ヨリ雨　稍涼シキ方如前日）