十二月十七日 木 天気ハよかつたが終日内で暮らした 夜食後ニ母上と一緒ニ出て母上ハ橋口家ニ例の如く泊りニ行かれオレハ久米の処ニ夜話ニ行き九時半頃まで居た 今夜ハ中々いゝ月夜だ 今日ハ来た人ハ朝合田 春陽堂 午後父上も御出ニなりそれから久松が来てしばらく巴里の話など庭でやらかした 又夕方菊地が一寸見えた
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本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
十一月七日 日 晴 午前六時半起床自動車ニテ帝展ヘ赴ク 淳宮殿下八時前御成洋画部ヘ御説明掛ヲ命ゼラル 十一時