本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1919(大正8) 年3月17日

 三月十七日 月 晴 訪客ハ渡辺 仲 漆間 岡田三郎助ノ四氏ナリ 仲君ヨリ昨日ノ朝鮮陶器送リ来レリ 全部ヲ譲リ受ル事ニ決ス(大小二十三個) 雨潤会五時ヨリ華族会館ニ開カル 陸伯ハ感冒ニテ見エズ 出席者六名 拙者ヨリ一学生ノ補助ト国民美術協会ノ後援トヲ提出セリ 十時過散会ス 杉山令吉氏ニ雨潤会ニテ灯籠ノ文字ヲ相談シ直ニ名案ヲ授ケラレタルハ仕合也 中條君ノ手書今夜披見ス 承諾ノ趣也 岡田信一郎君ヨリ大三輪氏拙作所望ノ電話アリ 紅梅花盛ナリ

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