十二月十七日附 パリ発信 母宛 封書 (前略)ゑのせんせいがたいへんていねいにしてくれますからまことにしあわせなことです たびたびふぢさんといふゑかきさんとふたりごぜんのごちそうなんどになります このごろはひるまはひまがありませんからよるゑのけいこをいたします まことにおもしろいことです(後略) 母上様 しんたろより
続きを読む »
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
三月七日 水 晴 (鎌倉) 御重態ノ記事諸新聞ニ見ユ 随テ見舞客見舞状等夥シ 併シ御容体ハ一回ノ悪寒モナク先ヅ御宜シキ方也