1892(明治25) 年6月24日
六月二十四日附 グレー発信 父宛 葉書 (前略)只今は矢張夏の画の下ごしらへニ骨折り罷在候 四五日の内ニ仕事部屋一ツ借受申積ニ御座候 下画の組立ニハ仕事部屋無之候ハでハ光線の具合彼是レ六ケ敷候 久米氏と連合にて借り居る巴里の部屋も来る十月限りにて打ち払ふ積ニ取極置候 段々帰朝の用意仕事ニ御座候 余附後便候也 早々 頓首 父上様 グレ村 清輝拝
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
六月二十四日附 グレー発信 父宛 葉書 (前略)只今は矢張夏の画の下ごしらへニ骨折り罷在候 四五日の内ニ仕事部屋一ツ借受申積ニ御座候 下画の組立ニハ仕事部屋無之候ハでハ光線の具合彼是レ六ケ敷候 久米氏と連合にて借り居る巴里の部屋も来る十月限りにて打ち払ふ積ニ取極置候 段々帰朝の用意仕事ニ御座候 余附後便候也 早々 頓首 父上様 グレ村 清輝拝