本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1890(明治23) 年2月7日

 二月七日附 パリ発信 父宛 封書 (前略)河北と申人画学修業の為当地ニ来候 陸軍士官学校の教授とかを勤めし人の由ニて日本にてハ屈指の名人かと思ハれ申候 私等の学校にて稽古せらるゝ積ニ御座候 余附後便候 早々 頓首 父上様  清輝  御自愛専要奉祈候

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