1905(明治38) 年1月11日 Wednesday


一月十一日 晴

一ツ橋では専攻部は総欠席であつた。昼は宝亭にて食事す。解剖は骨盤の完形だけやる後校長の所に松田という人が尋ねて来た。是は開国五十年史の編纂者で早稲田伯から催促にやられたのである。今月中位に纏める事を正木が引受けたので助かる。夜小泉来訪小代も来た。翁は景気で大喜びであつた。

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例)「1905/01/11 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872486.html(閲覧日 2024-04-26)