1904(明治37) 年10月21日 Friday


十月廿一日 曇

今朝京都堀江氏へ松茸の礼状を出す。午後電車で一ツ橋に赴く。帰りはズツト三田まで乗り通し伊皿子にて降り人力で永峯に行つた。父上は佐野老人とよねとを連れてお出掛け、すみは独り残されて哀れな様子であつた。自転車を取り降らぬ先きと思ひて走り帰る。

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例)「1904/10/21 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872076.html(閲覧日 2025-04-29)