本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1903(明治36) 年6月21日

 六月二十一日 日 晴 朝九時過橋口家ヘ行ク 橋本 高木二博士立合ノ診察有リタリ 病勢甚ダ宜シカラズトノ事ナレドモ病人ノ気分ハ昨日ヨリ今日ヘカケ余程宜シキヨシ 今トナリテハ苦痛ニテモ少ナキハ仕合ト云フ可シ 午後住吉ノ藤枝師 合田ノ妻君ト共ニ来リ暫ク語ル 夕刻久米来リ九時頃マデ語ル

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