1905(明治38) 年4月29日 Saturday


四月二十九日 晴

今日も水彩をやつてマンマと出来損なつた。余り調子づくと万事が此通りである。夕方よりこまと橋善に久し振りで出掛けた。食後勧工場を一ト廻りし尾張町角より電車に乗、須田町にて乗換へ本郷菊坂町牛呑会に出席す。来会者は少数であつた。それでも十時近くまで話し合田菊地と一緒に青山線にのる。途中日比谷で岩村がはいつて来たのは妙であつた。御所前から三人話しながらブラブラして十一時過に帰宅。

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例)「1905/04/29 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872926.html(閲覧日 2024-05-19)