1905(明治38) 年3月30日 Thursday


三月三十日 快晴風立つ

今朝もよねがソップを持たせてよこした。胃病の養生のためと思はれる。昨日の市場は平和見越しの大騰貴。九鉄も一時六円三十銭に落ちたのが七円を少し越した。午後森元町の写真屋にて撮影す。高商卒業生の請求に応するためなり。夫より春暖に乗じ散歩、街鉄車に乗り銀座にて下り竹川町商栄館の様子を見に行く。画の数が少なく入場者は不平なりという。高林及び高橋と少時話し帰路に就く。夜熊崎来。

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例)「1905/03/30 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872776.html(閲覧日 2025-04-29)