1905(明治38) 年2月12日 Sunday


二月十二日 晴

午前九時過より目黒に出掛けて行つた。パヽは此頃は至極健康で仕合せなり。黒田から頼まれた事を尋ねる。夫からの話で日本には極上流の貴人には古から多婚主義が行はれて居つたという事柄を聞く。又戦後経営上馬賊に関する公開演説をやるとの事である。昼食を御馳走になり二時から帰つた。夫から小代の宅に立寄つたが又々熱が出たといつて寝て居た。丁度伊東が来診をしたが別段何処もわるいところはないとの事、四時過帰宅。

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例)「1905/02/12 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872631.html(閲覧日 2024-05-03)