1905(明治38) 年2月11日 Saturday


二月十一日 快晴

紀元節二日続きの休みで全体ならとこかに出掛ける訳であるが誰もそんな趣向も発起するものなく一日内に居た。是れも戦争の影響といつてもよかろう。久し振りでゆるりと休み風呂桶の繕ひなんかやつた。午前には安仲が来た。午後三時過に小泉翁来る。例の慰みを始める。夜食には五目丼を取寄せる。夜は佐野も会す。併し小泉は内から迎ひが来て八時半頃に往つた。佐野は十一時に帰る。

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例)「1905/02/11 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872626.html(閲覧日 2024-05-03)