1904(明治37) 年9月24日

一ツ橋は昨日手紙で断つたから今日は休み午後は早目に入浴、二時半過より上野に出掛け学校で給金を受取り展覧会に立寄る。黒田も来て居た。五時より宝亭海野の祝宴に赴く。来会者は甚た少数であつた。七時前に済んで帰りは雨に逢ひ自転車はメチヤメチヤなり。七時半竹沢高下駄の出で立ちで来る。昨夜の約束を守つた訳なり。敦翁は珍らしく来らず、小代を迎へにやる。同人大厄難であつた。十二時過に終る。

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