1904(明治37) 年9月26日

電車にて朝八時に一ツ橋に出勤二時間の稽古をなす。今日が真の稽古始めである。学校より日本橋丁酉支店に廻り手形の書き換をなす。後鬼塚が二階にある雅邦の山水を見せた。彼是にて手間取り一時近くになり帰宅す。目黒の爺が来て居た。二時より天気になつたので目黒にお見舞に行く。よねは房州に帰り淋敷様子なり。父上より錯酸会社の話を聞く。雨樋修繕費を受取る。

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