1905(明治38) 年4月20日 Thursday


四月二十日 朝晴南風起暖気

一ツ橋及上野仏語第二回講義午後は二時より四時まで帰り向ひ風で沙埃り大困難。夜こまを連れて森元町の高砂亭で源氏節を聞く。イヤ見た例の乞児芝居の真似事で斬り合殺人で持切り、戦時のスペクタークルとはいへ余りといへば幼稚至極である。十時半過にはね雨に逢ふ。

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例)「1905/04/20 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872881.html(閲覧日 2024-05-19)