1905(明治38) 年3月20日 Monday


三月二十日 曇

朝自転車で一ツ橋に出掛る。予科は試験中でなく本一だけ普通の授業をなし、夫から試験問題の準備をなし、十二時に学校を出て帰途には永田町田中氏に立寄り黒田から頼まれた地所の相談をなし一時半頃帰宅、直様平臥する。発熱八度三分斗に及んだので伊東の来診を請いたるに速に来てくれた。診察後古画の話で一時間余も話して行つた。夜小泉来訪佐野を迎へにやる。

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例)「1905/03/20 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872731.html(閲覧日 2025-04-29)