1905(明治38) 年3月27日 Monday


三月廿七日 陰

朝岩村を訪ひ旅中の話を聞く。欧洲の戦争に対する感動は日本で想像したやうなもんではないという事。今となつてはそれに違ひないと思はれる。それがために買入れ品等についても多くの便宜を得たとの事である。一時間斗話して帰る。夜こま同道新橋辺まで歩く。まだ夜寒の事であるから人出は少ない。小林時計屋から勧工場をひやかした。

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例)「1905/03/27 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872761.html(閲覧日 2025-04-29)