1904(明治37) 年8月26日 Friday


八月廿六日 曇

一本松増田氏老母病気にて箱根より帰宅せし由昨日聞きたる故今朝見舞に行つた。全く冷気の為め一時の発病に過きざりしとの事。仙波の姉の事色々話す。伝言を頼んだ。午後小代来共に新橋辺まで靴を買ひに行く。序に老人を会社に訪ふ。アイスクの御馳走は痛み入つた。夕方今福会食を約す。夕五時半同処に出掛け佐野菊地もやつて来る。帰りには一同立寄りしが小泉老翁は面目愈揚らず意気銷沈の体也。

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例)「1904/08/26 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/871821.html(閲覧日 2025-04-28)