1904(明治37) 年8月7日 Sunday


八月七日 晴

八時頃大塚を尋ねたが不在。帰りに佐野氏方に立寄る。午后再び大塚の処に行つて面会話しといふのは白耳義博覧会一件で是非拙者を引出さんとする相談であつた。こちらはとこまでも竹沢を推薦して断つた。一寸洋行もやつて見たいが博覧会にはこりたから大抵の事では御免を蒙りたいと思ふ。殊に先発で万端の準備を整へる抔といふのはとても引受ける見込は立たないから仕方がない。

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例)「1904/08/07 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/871726.html(閲覧日 2025-04-28)