文化遺産の3Dデジタル・ドキュメンテーションとその活用に関するワークショップの開講
2024年10月21日より「文化遺産の3Dデジタル・ドキュメンテーションとその活用に関するワークショップ Workshop on 3D Digital Documentation of the Cultural Heritage and Its Application」が開講いたしました。
文化遺産国際協力拠点交流事業「デジタル技術を用いたバーレーンおよび湾岸諸国における文化遺産の記録・活用に関する拠点交流事業」を受託して行う本ワークショップには、バーレーン、クウェート、サウジアラビア、オマーン、エジプトから計7名の専門家が参加しています。
10/21~23の3日間は、東京文化財研究所にて写真測量やLiDAR計測、3Dデジタルデータの活用事例の講義を行いました。実習では、研究所建設前の発掘調査で出土した焼塩壺などの実際の考古資料を対象に、写真測量(Photogrammetry)による遺物の記録と3次元モデルの作成方法を習得しました。またMatterport社製の360°スキャンカメラ付きのLiDARを使用して建物空間の計測も行いました。研修生からは技術的な質問に限らず、博物館や発掘現場、史跡などでの実際の運用を想定した具体的な疑問が投げかけられ、時に講師らと熱のこもった議論がなされました。
24、25日は愛知県の中部大学を訪れ、UAVを用いた史跡の広域測量の実地研修を実施しました。
このあとは、広島、京都、福井を周るAR・VRの活用事例のスタディツアーに続いて参ります。
トップ画像:研修開講の様子
ミドル画像:3次元計測に取り組む様子
ボトム画像 :UAV広域測量の講習を受ける様子