国際研修「紙の保存と修復」2024の閉講

国際研修「紙の保存と修復」閉講式

8月26日(月)より始まった国際研修「紙の保存と修復」2024は、9月13日(金)をもって終了しました。本研修は東京文化財研究所とICCROMが1992年より共催する、ICCROM研修の中でも特に歴史があるものです。

海外より招聘された10名の研修生は、巻子作製実習を通じて、日本の伝統的な修復技術を学びました。さらに第3週目では、日本の工芸技術の保護制度や、修復にとって欠かせない道具である刷毛の製造方法、そして掛軸や屏風の構造や取扱い方について、実演や実習を交えて学びました。

3週間の研修を終え、研修生はみな無事に帰途へ着きました。これから、各自が自身の国の文化財を守っていくために、この研修で学んだ技術や知識を活かしていってくれることを期待しています。

掛軸の掛け方を学ぶ様子

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ボトム画像:掛軸の掛け方を学ぶ様子