1905(明治38) 年2月28日 Tuesday


二月廿八日 曇風寒し

一ツ橋より上野に廻る。例の如し。学校の帰途に校友会雑誌編輯委員の慰労会で湯島天神前の元酣雪亭跡龍鳳館という支那料理に正木氏始め一同集る。料理は勿論此間竹沢の御馳走であつた神保町のとは比較にならない。大に日本化した煮方であるが併し直段の割には一寸喰へる。別誂への八宝飯などは上出来であつた。話しが大分はづんで九時近くに散じた。

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例)「1905/02/28 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872686.html(閲覧日 2025-04-28)