1888(明治21) 年2月9日 Thursday


2/9 Jeudi

9h1/2 à midi j’ai été à l’atelier. Après-midi j’ai fait une autre esquisse.

(和訳)二月九日 木曜日
九時半より正午までアトリエにいる。午後はまた別のエスキスをやる。

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「1888/02/09 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) (日本語訳:齋藤達也) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/865701.html(閲覧日 2024-05-03)

同日の「黒田清輝日記」より
 二月九日附 パリ発信 母宛 封書
 (前略)わたくしことはいつもあいかわらずだいげんきにてまいにちゑのけいこをいたしてをりますからどうぞどうぞごあんしんくださいまし いなかからはこんげつの二日のひにかへつてまいりました いなかでもまいにちゑをかきましてまことによいたのしみをいたしまたいなかはぱりすのみやこからみるとすこしはさむさがつよいようでしたけれどもそんなにたいしたことはありませんでした わたしがいつてをるうちにゆきなんどがふりましてまことによいけしきでした ゆきのふつたけしきなんどもかきました そのいなかでわたしがまいにちめしをたべにいつためしやのおばあさんにちかしくなりましてそのばあさんおむすめのつらをかいてやりましたらたいそうよろこびましてたつ日などはめしのごちそうをいたしました またそのおばあさんにたのんでそのいなかのびんぼうなきたないばあさんをめつけてもらいおかねをくれてそのばあさんのつらをけいこのためにかきなどしてまことにおもしろいことでした わたしハみやこのにぎやかなやかましいところよりもきたなくてもこんなしづかないなかのほうがすきです ともだちのくめさんも四五日ばかりゑをかきにきましたからはなしあいてができてまことによいことでした(後略)
 母上様  新太拝
二月九日附 パリ発信 母宛 封書