シンポジウム「考古学と国際貢献」『地域社会と文化遺産』開催のお知らせ

【開催日:東京会場:2025年11月24日(月・祝)、京都会場:2025年11月30日(日)】

これまで文化遺産国際協力センターではシンポジウム「考古学と国際貢献」を連続開催して参りました。
今回は、近年各国の外国調査隊も復帰し、活発な史跡・文化観光の再開も目指しているイラクを対象国とし、『地域社会と文化遺産』を主要テーマに掲げます。
文化遺産保護や活用における地域社会の重要性や協働のあり方について、イラクの現状を知り、そして日本の事例を踏まえ議論することを予定しております。

東京会場では、当地(シュメール地方)の文化遺産の最新状況とその保存に対する地域住民の意識について現状を共有し、日本での地域社会を巻き込んだ活用例を参考にしながら、当地域住民の文化遺産に対する意識改革や地域住民との協働による文化遺産の活用を展望します。

京都会場では、京都・奈良における史跡等の保護と活用に関する取組状況を巡検もふまえて概観し、その成果と課題を参考にしながら、当地(シュメール地方)における文化遺産の恒常的な保護と活用に資する方向性を探ります。

開催趣旨

本シンポジウムでは、南イラクから専門家を招聘し、当地(シュメール地方)の文化遺産の最新状況とその保存に対する地域住民の意識について現状を共有し、日本での地域社会を巻き込んだ活用例を参考にしながら、当地域住民の文化遺産に対する意識改革や地域住民との協働による文化遺産の活用について考えます。

メソポタミア文明やイラクの文化遺産に直接のご関心がある方だけでなく、日本の文化財活用のこれから、世界遺産と地域のあり方、文化遺産を通じた国際協力や戦後復興、歴史教育や文化財に関わる人材育成など、文化遺産を取り巻く様々な興味・関心をお持ちの皆様、実際に活動されている皆様にも有益な機会となると考えております。

開催概要

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■東京会場■
地域社会と文化遺産―南イラク(シュメール)の未来像を考える―

●主 催:東京文化財研究所、特定非営利活動法人メソポタミア考古学教育研究所

●日 時:2025年11月24日(月・祝)13 :00~17:40(12:30開場)

●会 場:東京文化財研究所 地階セミナー室(東京都台東区上野公園13-43)

●開催方式: 対面開催

●言 語: 日本語・アラビア語(逐次通訳あり)

●定 員:100 名

●参加費: 無料(懇親会へのご参加は有料となります)

●懇親会:18:00~同会場で懇親会を催します。どなたでもお気軽にご参加いただけます。
     会費制(3,000円、ノンアルコール)、ご参加希望の方は申込フォームにて参加希望をお知らせください。

●申込方法:下記申込フォームより事前申込をお願いいたします。懇親会参加希望もこちらから受け付けます。
     【申込締切:2025年11月23日】

申込フォーム(東京):https://forms.office.com/r/bmxFVXDvcs


  
【プログラム】                    

13:00   開会挨拶     東京文化財研究所  安倍雅史

13:10   趣旨説明     メソポタミア考古学教育研究所 小泉 龍人

13:30   基調講演     前駐日イラク共和国臨時代理大使  ペワン・ザウィタイ

14:00   発表1      文化庁博物館振興室  中尾智行「文化遺産における公共化と価値共創-考古学と博物館のこれから-」

14:25   発表2      飛騨市教育委員会  三好 清超「博物館資料「石棒」を未来へ伝える」

14:50   休憩

15:00   発表3      ズィー・カール県考古・文化遺産局  アーメル・アブドゥルラザック・アティヤ「文化遺産の宝庫ズィー・カール」                                  

15:50   発表4      ナーシリーヤ博物館ウィダード・ハマド・アブシャヒル「地域社会の意識改革に向けたナーシリーヤ博物館の役割」

16:40   休憩

16:50   クロストーク

17:30   閉会挨拶     小泉 龍人

18:00~  懇親会(会費3,000円、ノンアルコール、申込フォームにて参加希望受付)

司会:東京文化財研究所  山田 綾乃
通訳:イブラ・ワ・ハイト代表  山崎 やよい

チラシPDFはこちらをご参照ください


■京都会場■
地域社会と文化遺産―京都・奈良の事例をふまえて―

●主 催:東京文化財研究所、京都芸術大学日本庭園・歴史遺産研究センター、特定非営利活動法人メソポタミア考古学教育研究所

●日 時:2025年11月30日(日)13:30~17:30(開場13:00)

●会 場:京都芸術大学 瓜生山キャンパス 人間館4階NA402教室(京都市左京区北白川瓜生山2-116)

●開催方式: 対面開催

●言 語: 日本語・アラビア語(逐次通訳あり)

●定 員:100 名

●参加費: 無料

●申込方法:下記申込フォームより事前申込をお願いいたします。
      【申込締切:2025年11月29日】

申込フォーム(京都):https://forms.office.com/r/S6xsWtkzsF


【プログラム】

13:30 開会挨拶  京都芸術大学  増渕 麻里耶

13:35 趣旨説明  メソポタミア考古学教育研究所  小泉 龍人

13:45 基調講演   京都芸術大学  仲 隆裕「地域社会と文化遺産―庭園文化に着目して―」

14:35 休憩

14:45 発表1   奈良県地域創造部世界遺産室  山田 隆文「奈良県における文化遺産の次世代継承のための取り組みについて」                        

15:10 発表2   京都芸術大学  宇佐美 智之「GISを活用したメソポタミア遺跡マッピングプロジェクトの概要と展望」

15:35 休憩

15:45 報告1    東京文化財研究所  山田 綾乃「スタディツアー振り返り」

16:00 報告2     マザヤ私立大学 イマード・ダウード「イラク側所見」                  

16:30 クロストーク

17:20 閉会挨拶  小泉 龍人

司会:東京文化財研究所  安倍 雅史
通訳:イブラ・ワ・ハイト代表  山崎 やよい

チラシPDFはこちらをご参照ください

お問い合わせ先

東京文化財研究所文化遺産国際協力センター 山田 綾乃(yamada-a2★nich.go.jp)※★を@に変えて送信してください。