韓国・国立文化遺産研究院建築遺産課への調査協力

昨年9月にひきつづき、今週、韓国・国立文化遺産研究院建築遺産課の研究員5名が文化財建造物修理に関する調査のために来日しました。今回の来日の目的は、前回の調査成果を補足・強化するため、煉瓦造建造物の修理技法に関する追加調査に加えて、比較対象として伝統木造の保存修理の事例を収集するもので、当センターでは前回と同様に訪問先との連絡調整を中心とした協力を行いました。また、文化財建造物保存技術協会および煉瓦造建造物保存の専門家である長谷川直司氏の協力を得て、5月22日に重要文化財旧日本煉瓦製造株式会社旧煉瓦製造施設保存修理工事の現地調査に同行するとともに、5月23日に対面でのミーティングの席を設けて日本の煉瓦造建造物を中心とした保存修理の方法論や模範的な実例等の説明を行いました。
現地調査とミーティングでは、日本側からの一方的な説明に留まらず、適時に的を射た質問や議論が交わされ、限られた時間の中での調査旅行を充実したものにすることに貢献できたのではないかと思います。この度、日々の業務でお忙しい中、今回の調査旅行の実施に快くご協力をいただいた文化庁文化資源活用課近現代建造物部門、京都府教育庁文化財保護課建造物係、岡田煉瓦製造所、文化財建造物保存技術協会の皆様、そして長谷川直司氏に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
![]() | ![]() |
トップ画像:ミーティングの様子(文化財建造物保存技術協会本部)
ボトム画像:現地調査の様子(旧煉瓦製造施設保存修理工事現場)
2025年9月調査記事:https://www.tobunken.go.jp/kokusen/nrichvisit/