国際研修「紙の保存と修復」2025の開講

東京文化財研究所とICCROMが共催する国際研修「紙の保存と修復」2025が、8月25日(月)より始まりました。ICCROM研修の中でも特に歴史があり、人気の高い本研修は、60か国から165名もの応募がありました。選考の結果、アイルランド、アメリカ、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、イギリス、イタリア、オーストラリア、カナダ、チェコ、マレーシアより10名の研修生が集いました。研修生は9月12日(金)までの3週間、和紙の性質や製造工程のほか、修復技術や文化、そして日本の文化財保護制度などを学びます。和紙への理解を深めてもらうことで、各人がもつ修復技法がより豊かで効果的なものとなることを目指します。