壁画の技法「フレスコ画(affresco)とセッコ画(secco)」
「壁画」という言葉を聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?極彩色に彩られた飛鳥美人で知られる高松塚古墳壁画(奈良県)でしょうか。西洋美術が好きな人なら、システィーナ礼拝堂(バチカン市国)にミケランジェロが描いた天井&祭 […]
イラン南ホラーサーン州カレ・クブ遺跡の発掘調査
カレ・クブ(Kale Kub)遺跡は、イラン南ホラーサーン州の州都ビールジャンドから北西140kmにあるアイ・アスク(Ayask)村、その西方800mに位置する7ha程度の遺丘です。 2018年より、科学研究費にて、この […]
ガイドブックに描かれた文化遺産―絵のように美しい日光
私たちは何の前情報もなしに、文化遺産を観光することはできるのでしょうか?何らかのメディアに影響を受け、「訪れる価値があるもの」を観光するのではないでしょうか?本コラムでは栃木県日光を対象に描かれたガイドブックの一端を読み […]
文化財に筆を載せるまで
文化財に対して何らかの修復作業をすることが決定したとして、実際にその作業を行う前にはさまざまな実験や試行錯誤があります。ですが当然、それは修復された文化財などからは見えてこないものです。このコラムでは、私が保存修復を学ぶ […]
「瀟湘八景」から見る異文化受容と再創造
現在、私たちが「文化遺産」と呼んでいるもののうちに、他の文化との接触を経ることなく、完全に独自に誕生したものはほとんどないと言っても過言ではありません。文化は常に他の文化と交わり、影響を受け合いながら、新たな価値や形を生 […]
「フィレンツェの歴史地区」:バッファゾーンとワイダーセッティング
世界遺産には周辺における開発行為等のインパクトを直接受けないよう、資産の外側に一定の保護範囲が設けられますが、近年この範囲についての考え方が大きく進化しているのをご存じでしょうか? こうした動きを受け、今年度の世界遺産研 […]
英国で文化遺産マネジメントを学ぶ
皆さんは「文化遺産マネジメント」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?世界遺産の認知度の高まりとともに、世界的に文化遺産の観光地化が進み、単純に保護するだけでなく、どのように維持・管理していくかについて考える必要に迫ら […]
ローマの旧シネマ・アメリカ
ローマ留学中の2016年夏、アルバイト先の同僚に誘われて無料で開催される星空上映会に出掛けました。映画についての素養がまったくない私ですが、フェルザン・オズペテク監督の『無邪気な妖精たち(Le fate ignorant […]
日本の遺産保護を知る
何よりもまず、私が日本への第一歩を踏み出した思い出を紹介したい。 2019年、私はパリ・ラ・ヴィレット建築学校で学んでいて、ある日の建築史の授業に出席していた。その日、教授は日本のメタボリズムの思想とプロジェクトを取り上 […]










