文化遺産の保護制度や施策に関する諸外国や国際機関の動向についての情報収集と分析は、我が国の文化財保護制度の将来を考える上でも、また日本が文化遺産保護の分野で国際協力を行っていく上でも、その基礎をかたちづくるものとして欠かせません。また、各国の文化遺産保護の専門家や機関と協力して研究会や研修を開催することを通じて、情報交換の活発化とともに国際協力のネットワークを広げていくことは、文化立国としての我が国の存在感を高めていくうえで重要です。
当センターでは、世界遺産委員会などユネスコ等が行う主要な国際会合において情報の収集を行うとともに、文化遺産の保護をめぐる今日的な課題に関する調査研究を行っています。また、国内外の文化遺産保護に関わる機関や専門家との連携によるセミナーやシンポジウム、トレーニングプログラムなどの継続的な実施を通じて、文化遺産国際協力のネットワークづくりを推進しています。
世界遺産研究協議会の開催【国際情報研究室】

当研究所では、日本が世界遺産条約を批准した1990年代から世界遺産委員会等の国際会議への参加を通じて、文化遺産の保護に関する国際情報の収集と発信を継続的に行ってきました。...
続きを読む「各国の文化財保護関係法令シリーズ」の刊行【国際情報研究室】

当センターでは、我が国の文化遺産国際協力に資することあるいは我が国の文化財保護制度を考えるにあたって参考とすることを念頭に、対象国を選定して文化財保護に関する法令の収集と...
続きを読む国際研修「 紙の保存と修復」の開催【技術支援研究室】

東京文化財研究所では文化財保存修復に関する技術移転を行ってきました。その中でも特に和紙を利用する保存修復技術に関しては注目度が高く、研修の中心的なテーマとなってい...
続きを読む文化遺産国際協力コンソーシアム事務局の運営

当研究所は、文化遺産国際協力に携わる様々な分野の専門家や諸機関が参加する拠点組織である文化遺産国際協カコンソーシアムの事務局を受託運営しています。コンソーシアムでは会員間...
続きを読むユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所(ACCU奈良)との協力

当研究所は、ユネスコ・アジア文化センター文化遺産保護協力事務所(ACCU奈良)が行う文化遺産保護を通じたアジア太平洋地域諸国の相互交流と連携の強化を促進するための研修事業...
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