1905(明治38) 年6月17日 Saturday


六月十七日 大雨

高商予科の試験は十時からの積りで出掛けた。ところが八時という事に掲示されて居たのでむだ足になる。馬鹿な話で已むを得ず月曜にやる事となる。午後二時過小泉翁雨を厭はずやつて来た。今日神戸に立つ筈のをやめて来たという訳で誠に難有迷惑な次第である。小父さんに使をやつても来ず、佐野は逗子に出掛けて留守。三人首つ引きで別に面白くもなかつた。七時過熊崎が来て間もなく帰つた。

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例)「1905/06/17 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/873121.html(閲覧日 2024-05-17)